モンブランと並び立つドイツ万年筆の雄 ペリカン。
中核をなすスーベレーンがもちろんはじめての万年筆候補になります。
女性的な丸みを帯びた意匠のモンブランに対して、角張った、無骨で男性的なペリカン。
同じドイツブランドではありますが、ラテン的な意匠のモンブランとゲルマン的な意匠のペリカンというワタシの中での位置づけです。
私的でまことに恐縮ですが正直に言うと、この無骨なゲルマン的な意匠がペリカンという万年筆を知ってからしばらくの間、好きではありませんでした。
やはり意匠はラテン的なもののほうが好きなのです。
しかしながら、噛めば噛むほどではないですが、知れば知るほど、このペリカンの意匠の無骨さが文字通り骨身にしみてくるという感覚で、次第に好きになっていきました。
これが、長きに渡り世界中で愛される秘訣なのかもしれません。
さて、私的な感情はおいておいて、ペリカン スーベレーンシリーズです。
スーベレーンシリーズは、サイズ違いで5種類あります。
M300系、M400系、M600系、M800系、M1000系 です。
系というのは、末尾違いで、ゴールド装飾とシルバー装飾に分かれるためです。
M*00(末尾0) がゴールド装飾
M*05 (末尾5)がシルバー装飾 です。
最初の1本としては、M400系、M600系、M800系のいずれかとなります。
M300系は手帳サイズの小型万年筆、
M1000系は、ニブがかなり柔らかいので中~上級者向けですので、この2つは最初の1本の対象から外します。
このMの次の数字の違いですが、寸法の違いと思ってもらえば良いです。
こんな感じです。
胴軸系はメーカー発表値ではありませんので参考値です。(実測しました)
●M400系
・サイズ
・・軸長:150mm/127mm(キャップを後ろに挿した寸法/キャップを締めた寸法)
・・胴軸径(参考):12mm(軸の真ん中)
・ニブ:14k
・尻軸の機構部:プラスチックの圧入
●M600系
・サイズ
・・軸長:153mm/134mm(キャップを後ろに挿した寸法/キャップを締めた寸法)
・・胴軸径(参考):12.5mm(軸の真ん中)
・ニブ:14k
・尻軸の機構部:プラスチックの圧入
●M800系
・サイズ
・・軸長:167mm/142mm(キャップを後ろに挿した寸法/キャップを締めた寸法)
・・胴軸径(参考):13.5mm(軸の真ん中)
・ニブ:18k
・尻軸の機構部:金属を使用したねじ込み
総合的な品質として、M800系が一番優れているというのは事実です。
ですので、万年筆のエキスパートさんにも一番人気です。
値段も一番高くなります。
この中から、ご自身にフィットするサイズ感で選択頂くということになります。
サイズ感は、各人の手の大きさや、好み等あり、実際に握らないとわからないところですので、一度、大きな店舗で各サイズ握らせてもらうことをオススメします。
その後、当店に来てください (^^;
私的には、サイズ感ということであれば、M800系は大きく感じてしまい、M400系は、キャップを後ろに挿さないと短くて少し書きにくい、ということでM600系が一番好きです。
Part 2に続く(まだ書いてないよ)
コメントを残す